【決算速報】ダイワボウホールディングス iKAZUCHI(雷)の取扱高が約40%増とサブスクビジネスが好調
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パートナー戦略において、協業先のIR資料やニュースリリースから最新の動向を入手しておくことは必要不可欠です。本記事では、2023年2月8日に公開された2024年第3四半期のダイワボウホールディングスの決算資料より、4大ITディストリビューターの1つであるダイワボウ情報システム株式会社の動向と今後の展望を各種資料から読み解きます。

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ダイワボウホールディングス株式会社は、ITインフラ流通事業、繊維事業、産業機械事業の3つの事業を統括しています。売上高の91.7%を占めるITインフラ流通事業の、ディストリビューションを担うダイワボウ情報システム株式会社は、4大ディストリビューターの1社です。(ダイワボウホールディングス株式会社 統合報告書2023より)
今回は、ダイワボウホールディングス株式会社の決算資料から、ダイワボウ情報システム株式会社の動向や今後の展望について読み解きます。

ダイワボウ情報システムの事業内容について解説します。
国内外約1,400社・約240万アイテムに及ぶメーカー・サプライヤーから仕入れたIT関連商品を、国内約19,000社の販売パートナーへ卸し、エンドユーザーに製品を届けています。特定のメーカーに特化しない独立系マルチベンダーであるため、幅広い商材を取り扱っていることが特徴です。また、地域密着営業を基本方針とし、全国各地に94箇所の営業拠点を設けています。(ダイワボウホールディングス株式会社 2024年3⽉期 第1四半期決算説明資料より)

iDATEN(韋駄天)という電子商取引(BtoB)システムを用意していることも特徴です。ダイワボウ情報システム株式会社が取り扱うメーカー商品の、検索・見積・発注・納期確認機能や充実した販売支援機能により、販売パートナー及びエンドユーザーの業務を効率化しています。
また、エンドユーザーの導入事例を課題別で検索できるDiSソリューションファインダーやイベント情報などが掲載されており、業務効率化だけでなく販売パートナーの営業活動も支援していることが特徴です。

また、クラウド市場拡大に伴い、サブスクリプションビジネスに注力していることも特徴です。注力するクラウドサービスは、専任チームをコールセンターに配備し、サービスに関する問い合わせ対応やキャンペーンの展開などを行うことで、全国の営業拠点と共同で販売パートナーの支援を実施しています。

なお、iKAZUCHI(雷)というサブスクリプション管理ポータルも提供しています。販売パートナーのストックビジネスの契約や顧客管理をサポートすることで、クラウドサービスを販売しやすい体制を整えています。
ダイワボウ情報システムが取り扱うクラウドサービス一覧は、こちらのページからご覧ください。

上記がダイワボウ情報システム株式会社の組織図です。営業本部は拠点ごとに分かれていることがわかります。(2023年6月28日更新)

ここからは、ダイワボウホールディングス株式会社の2024年3月期第2四半期の業績について解説します。ハイライトとしては上記の通りです。(ダイワボウホールディングス株式会社 2024年3⽉期 第3四半期決算説明資料より)

2024年3月期第3四半期の業績について解説します。第3四半期の連結売上高は675,271百万円(前年同期比5.9%増)、連結営業利益については18,913百万円(前年同期6.4%増)、連結経常利益は19,147百万円(前年同期比5.2%増)となりました。
売上高、営業利益、経常利益それぞれ2024年通期計画の69.7%、61.6%、61.8%の進捗率となっています。(ダイワボウホールディングス株式会社 2024年3⽉期 第3四半期決算説明資料より)

次に、セグメントごとの業績を読み解きます。上記がITインフラ流通、繊維、産業機械それぞれのセグメント別の売上高と営業利益です。ダイワボウ情報システム株式会社が担う領域であるITインフラ流通が売上高622,276百万円(前期比6.8%増)、営業利益17,459百万円(前期比7.3%増)と伸長しています。(ダイワボウホールディングス株式会社 2024年3⽉期 第3四半期決算説明資料より)

上記が、セグメント別の2024年第3四半期の売上構成割合です。
ITインフラ流通事業が全体の売上高の92.2%を占めており、前年同期に比べ全体あたりの売上高比率が上がっています。(ダイワボウホールディングス株式会社 2024年3⽉期 第3四半期決算説明資料より)

上記が、ITインフラ流通事業の業績詳細です。(ダイワボウホールディングス株式会社 2024年3⽉期 第3四半期決算説明資料より)
コーポレート向け市場では、全国各地の営業拠点において対面訪問の機会が増加し、円滑なコミュニケーションにより多くの商談が発生しました。
特に2025年10月に予定されているWindows10サポート終了や、GIGAスクール端末の入れ替えに関する相談が増加傾向にあります。PCの販売においては、上述の更新需要を前にした買い控えなどの影響を受け台数としては減少したものの、単価上昇により売上高は前年同期を上回る結果となり、あわせてPC、タブレットなどのデバイス製品を中心に周辺機器やサービス&サポートを組み合わせた付加価値の高い提案により需要を獲得しました。
また、iKAZUCHI(雷)を通じたクラウドサービスなどの拡充や提案活動を強化し、重点施策であるサブスクリプションビジネスについても売上高は拡大しました。業種別では企業・官公庁向けの中型から大型案件まで安定的に受注を獲得し、前年同期を上回りました。(ダイワボウホールディングス株式会社 2024年3月期 第3四半期決算短信より)
ここからは、2024年第3四半期に公開された主要なニュースリリースをまとめます。
ダイワボウホールディングス株式会社は、財務・非財務情報を統合的に報告する統合報告書を発行しました。
詳細:
https://www.daiwabo-holdings.com/ja/ir/news/news-6256579372256915949.html
ダイワボウ情報システム株式会社とクラウドネイティブSD-WANサービスベンダーである「アダプティブ・ネットワークス」はディストリビューター契約を締結し、SD-WAN業界最大の特許技術を有するAdaptiv社のクラウド管理型ビジネス接続ソリューションの日本国内販売において、協業を開始しました。
詳細:
https://www.daiwabo-holdings.com/ja/business/it/news/news3132880662895404915.html
ダイワボウ情報システム株式会社とサイバーセキュリティおよびリスク管理ソリューションのリーダーである「RSA Security LLC」は、ディストリビューター契約を締結し、製品とサービスならびにお客様サポートの⽇本国内における協業を開始します。
詳細:
https://www.daiwabo-holdings.com/ja/business/it/news/news-7596114302641112485.html
ダイワボウ情報システム株式会社は、「AWS」導⼊後の管理・運⽤をサポートする「DIS マネージドサービス for AWS」の⽇本国内でのサービス提供を開始します。
詳細:
https://www.daiwabo-holdings.com/ja/business/it/news/news-4490582681877619573.html
ダイワボウ情報システム株式会社は AIプラットフォームを提供するAI inside株式会社とディストリビューター契約を締結したことを発表しました。2023年12月1日からDISのサブスクリプション管理ポータル「iKAZUCHI(雷)」に掲載し、提供を開始します。
詳細:
https://www.daiwabo-holdings.com/ja/business/it/news/news-2225294631832850040.html
ダイワボウ情報システム株式会社は、Lookout, Inc.とディストリビューター契約を締結し、⽇本国内販売におけるエンドポイントからクラウドまでの包括的なセキュリティアプローチの提供と、IT およびセキュリティリーダーに安⼼を提供する統合ソリューションの協業を開始しました。
詳細:
https://www.daiwabo-holdings.com/ja/business/it/news/news6331820016287184078.html
ダイワボウ情報システム株式会社は、2024年3月期 第2四半期決算説明資料 を公開しました。
詳細:
https://www.daiwabo-holdings.com/ja/ir/news/auto_20231108582967/pdfFile.pdf
ダイワボウ情報システム株式会社は、マイクロソフトとChannel Partner契約を締結し、Licensing Solution Partnerとしての認定を受けました。これにより、日本国内において特定のライセンスプログラムの製品提供を開始しました。
詳細:
https://www.daiwabo-holdings.com/ja/business/it/news/news4815786347872699644.html
ダイワボウ情報システム株式会社は、事業会社の人事異動情報を公開しました。
詳細:
https://www.daiwabo-holdings.com/ja/news/COPY-news-1872547606053325914/main/0/link/20231122_jinji.pdf
https://www.daiwabo-holdings.com/ja/news/news1416537217632493254/main/0/link/jinji_20231226.pdf
ダイワボウ情報システム株式会社は、第113期中間ビジネスレポートを公開しました。

ダイワボウ情報システム株式会社の今後の展望を読み解きます。上記は2030年までのテーと目標収益が記載されています。2021年からの3年間は「将来にわたる発展を見据えた転換期」、2024年からの3年間を「新たな飛躍」、2027年からの3年間を「持続的成長」とテーマとしています。(ダイワボウホールディングス株式会社 2024年3⽉期 第2四半期決算説明資料より)

本決算に含まれる2022年3月期〜2024年3月期の「将来にわたる発展を見据えた転換期」について、詳細は上記の通りです。
基本方針の1つである「次世代成長ドライバーの創出」のためには事業領域の選択と集中も含めて、社会の新たな潮流をとらえた事業展開によりビジネスモデルの変革に挑戦していきます。特に主力のITインフラ流通事業では、従来からの強みであるIT機器の流通に加えて、クラウドディストリビューターとしてのプレゼンスを確立すべく、サブスクリプション事業のさらなる拡充に注力することを重点戦略とする方針です。(ダイワボウホールディングス株式会社 経営統合書2023 価値創造の戦略より)

上記は、2021年5月に公開された中期経営計画内のITインフラ流通事業の事業戦略です。
下記4点を重点施策として挙げています。
①ITデバイス流通に置けるカテゴリごとのシェア獲得
②高度サポート機能の実装・強化
③クラウドディストリビューターとしてのブランディング
④サプライチェーン全体につながる生産性向上

上記が、中長期経営計画の2024年第2四半期における進捗状況です。
2022年は売上高・営業利益・営業利益率ともに未達、2023年には営業利益・営業利益率は届かなかったものの、売上高においては達成しています。(ダイワボウホールディングス株式会社 2024年3⽉期 第2四半期決算説明資料より)

次期中期経営計画に向けての重点検討事項は上記のとおりです。「バリューチェーンで
人をつなぐ、社会をつなぐ、未来へつなぐ」というパーパスの元、経営計画への落とし込みを推進しています。(ダイワボウホールディングス株式会社 2024年3⽉期 第2四半期決算説明資料より)
ダイワボウ情報システム株式会社は、ダイワボウホールディングスの売上高を大きく占める流通事業を担い、大手ITディストリビューターとして幅広い拠点にIT商品を流通しています。
Windows10のサポート終了による買い控えに対し、PC・タブレットなどの周辺機器のアップセルを行い顧客単価を上げたり、GIGAスクールやクラウドシフトなどの市場動向にあわせた販売活動を行うことで業績を伸ばしていることが読み取れます。
また、今後も、主力のITインフラ流通事業においてサブスクリプション事業のさらなる拡充に注力することを重点施策として進めていくことも読み取れます。

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