【決算速報】ダイワボウホールディングス PCとの複合提案やクラウドサービス販売に注力し増収増益
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パートナー戦略において、協業先のIR資料やニュースリリースから最新の動向を入手しておくことは必要不可欠です。本記事では、2024年5月9日に公開された2024年3月期のダイワボウホールディングスの決算資料より、4大ITディストリビューターの1つであるダイワボウ情報システム株式会社の動向と今後の展望を各種資料からまとめました。

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ダイワボウホールディングス株式会社は、ITインフラ流通事業、繊維事業、産業機械事業の3つの事業を統括しています。売上高の91.7%を占めるITインフラ流通事業の、ディストリビューションを担うダイワボウ情報システム株式会社は、4大ディストリビューターの1社です。(ダイワボウホールディングス株式会社 統合報告書2023より)
今回は、ダイワボウホールディングス株式会社の決算資料から、ダイワボウ情報システム株式会社の動向や今後の展望について読み解きます。

ダイワボウ情報システムの事業内容について解説します。
国内外約1,400社・約240万アイテムに及ぶメーカー・サプライヤーから仕入れたIT関連商品を、国内約19,000社の販売パートナーへ卸し、エンドユーザーに製品を届けています。特定のメーカーに特化しない独立系マルチベンダーであるため、幅広い商材を取り扱っていることが特徴です。また、地域密着営業を基本方針とし、全国各地に94箇所の営業拠点を設けています。(ダイワボウホールディングス株式会社 2024年3⽉期 第1四半期決算説明資料より)

iDATEN(韋駄天)という電子商取引(BtoB)システムを用意していることも特徴です。ダイワボウ情報システム株式会社が取り扱うメーカー商品の、検索・見積・発注・納期確認機能や充実した販売支援機能により、販売パートナー及びエンドユーザーの業務を効率化しています。
また、エンドユーザーの導入事例を課題別で検索できるDiSソリューションファインダーやイベント情報などが掲載されており、業務効率化だけでなく販売パートナーの営業活動も支援していることが特徴です。

また、クラウド市場拡大に伴い、サブスクリプションビジネスに注力していることも特徴です。注力するクラウドサービスは、専任チームをコールセンターに配備し、サービスに関する問い合わせ対応やキャンペーンの展開などを行うことで、全国の営業拠点と共同で販売パートナーの支援を実施しています。

なお、iKAZUCHI(雷)というサブスクリプション管理ポータルも提供しています。販売パートナーのストックビジネスの契約や顧客管理をサポートすることで、クラウドサービスを販売しやすい体制を整えています。
ダイワボウ情報システムが取り扱うクラウドサービス一覧は、こちらのページからご覧ください。

上記がダイワボウ情報システム株式会社の組織図です。営業本部は拠点ごとに分かれていることがわかります。(2023年6月28日更新)

ここからは、ダイワボウホールディングス株式会社の2024年3月期の業績について解説します。ハイライトとしては上記の通りです。(ダイワボウホールディングス株式会社 2024年3⽉期 決算および中期経営計画についてより)

複数事業のうち、繊維製品の製造・加工・販売を行っている大和紡績は、2024年3月27日をもって85%の株式を株式会社アスパラントグループSPC11号へ譲渡が完了しました。
現在は、大和紡績の既存取引先や従業員といったステークホルダーとの一定の関係性を維持しつつ、スムーズな移行を目的とした協力関係維持期間として、当面の間は大和紡績の議決権15%の所有を継続予定です。(ダイワボウホールディングス株式会社 2024年3⽉期 決算および中期経営計画についてより)

2024年3月期の業績について解説します。3月期の連結売上高は967,760百万円(前年同期比7.1%増)、連結営業利益については30,963百万円(前年同期比10.8%増)、連結経常利益は31,431百万円(前年同期比9.9%増)となりました。
売上高、営業利益、経常利益それぞれ2024年通期計画の1.9%増、0.9%増、1.4%増となりました。(ダイワボウホールディングス株式会社 2024年3⽉期 決算および中期経営計画についてより)

次に、セグメントごとの業績を読み解きます。上記がITインフラ流通、繊維、産業機械それぞれのセグメント別の売上高と営業利益です。ダイワボウ情報システム株式会社が担う領域であるITインフラ流通が売上高894,693百万円(前期比7.9%増)、営業利益28,244百万円(前期比11.2%増)と伸長しています。(ダイワボウホールディングス株式会社 2024年3⽉期 決算および中期経営計画についてより)

上記が、セグメント別の2024年3月期の売上構成割合です。
ITインフラ流通事業が全体の売上高の92.4%を占めており、前年同期に比べ全体あたりの売上高比率が上がっています。(ダイワボウホールディングス株式会社 2024年3⽉期 決算および中期経営計画についてより)

上記が、ITインフラ流通事業の業績詳細です。(ダイワボウホールディングス株式会社 2024年3⽉期 決算および中期経営計画についてより)
コーポレート向け市場では、企業・官公庁向けにおいて、PCを中心にIT需要を安定的に獲得し、サービス&サポートやクラウドを含むソフトウェアの販売も好調に推移したほか、iKAZUCHI(雷)を通じたサブスクリプション製品の契約数が増加したことで前年実績を上回りました。一方文教向けにおいては、GIGAスクール第2期の導入を控え、学習者用端末の整備は抑制傾向となり、売上高は前年を下回りました。
コンシューマ向け市場では、量販店・ECチャネルの需要が低迷。特にPCやモニタが苦戦したことにより売上高は前年を下回る結果となりました。(ダイワボウホールディングス株式会社 2024年3⽉期 決算短信より)

次に、iKAZUCHI(雷)の実績です。サブスクリプション管理ポータル「iKAZUCHI(雷)」を通じた販売パートナーへの販売総額は、28,505百万円と前年比39.1%の増加となりました。(ダイワボウホールディングス株式会社 2024年3⽉期 決算および中期経営計画についてより)

国内のPCマーケットシェア・商品カテゴリ構成を見ると、法人向けのDIS国内シェアは37.6%と3台に1台以上は同社が関与していることがわかります。
その中でもPC本体は45.3%(前期比9.1%増)と約半数を占めており、周辺機器・サービス等は36.9%(2.1%増)、またソフトウェアは17.8%(14.9%増)と複合提案の推進により、PC以外のカテゴリも継続的に成長しました。(ダイワボウホールディングス株式会社 2024年3⽉期 決算および中期経営計画についてより)
ここからは、2024年3月期第4四半期に公開された主要なニュースリリースをまとめます。
ダイワボウ情報システム株式会社は、下記の通り人事異動を行いました。

詳細:https://www.pc-daiwabo.co.jp/news/news240222.html
ダイワボウ情報システム株式会社は、下記の通り機構改革ならびに人事異動を行いました。


詳細:https://www.pc-daiwabo.co.jp/news/news240328.html
ダイワボウ情報システム株式会社は、持続的発展と社会的責任を推進するため、マルチステークホルダー方針を策定しました。
これにより、従業員への還元や取引先への配慮が重要であることを踏まえ、従業員・取引先をはじめとする多様なステークホルダーとの連携・共存共栄を進める方針です。
詳細については、以下のPDFファイルをご参照ください。
https://www.pc-daiwabo.co.jp/news/pdf/20240305_stakeholder.pdf
詳細:https://www.pc-daiwabo.co.jp/news/news240305.html
ダイワボウ情報システム株式会社は、被災された方々の救援や被災地の復旧支援の一助として、文部科学省並びに石川県内の複数の教育委員会各位と協議の上、教育現場に今必要なIT機器を次の通り寄付しました。

詳細:https://www.pc-daiwabo.co.jp/news/topics240313.html
ダイワボウ情報システム株式会社は、2023年3月よりスポンサー契約しております女子ゴルファーの若林 舞衣子選手と、契約更新いたしました。
昨年同様、子育てをされながらも第一線のプロゴルファーとして活動されている若林プロの活躍を引き続き応援しながら、同社としても働き方改革への取り組みや業務効率提案においてITの利活用を推進し、当社社員のみならず各地域で働く方々を支援していきます。
詳細:https://www.pc-daiwabo.co.jp/news/news240301.html

ダイワボウ情報システム株式会社の今後の展望を読み解きます。上記は2030年までのテーと目標収益が記載されています。2021年からの3年間は「将来にわたる発展を見据えた転換期」、2024年からの3年間を「新たな飛躍」、2027年からの3年間を「持続的成長」とテーマとしています。(ダイワボウホールディングス株式会社 2024年3⽉期 第2四半期決算説明資料より)

中長期計画の位置付けとしては、上記のとおりです。現在は、第2フェーズである事業ポートフォリオ変革による躍進期にいることがわかります。(ダイワボウホールディングス株式会社 2024年3⽉期 第2四半期決算説明資料より)

同社は、事業成長の第2フェーズに入ったことにより、その達成に向けてグループの基本方針を新たに設定しました。(ダイワボウホールディングス株式会社 2024年3⽉期 第2四半期決算説明資料より)

国内市場の予想をもとに同社では、IaaS市場、PC、ソフトウエア、ITサービスなど上記4つの成長領域に注目していきます。(ダイワボウホールディングス株式会社 2024年3⽉期 第2四半期決算説明資料より)

今後のITインフラ流通事業の事業戦略としては、事業領域やシェア拡大を目指す成長分野でのポジション&バリューアップや、企業価値向上や事業領域拡大に向けたDX推進によるパートナーリレーションシップなど上記4つの施策をあげています。(ダイワボウホールディングス株式会社 2024年3⽉期 第2四半期決算説明資料より)

Windows10のサポート終了に伴い、2025年10月に向けて更新需要は増加の見通しを立てており、またGIGAスクール構想第2期の端末更新により、2026年の3期に需要が集中すると想定しています。
それに向けて、地域に密着した営業活動を行い、需要増加の際に圧倒的な強さを発揮するためにシェア拡大に向けた取り組みを行います。(ダイワボウホールディングス株式会社 2024年3⽉期 第2四半期決算説明資料より)

また、iKAZUCHIを通したクラウド販売も順調に売り上げを伸ばし、取扱高、対応ベンダー数ともに伸ばしながら継続収益の「地盤」を強化させていきます。(ダイワボウホールディングス株式会社 2024年3⽉期 第2四半期決算説明資料より)

営業効率化とローコストオペレーションのアプローチとしては、システム基盤の強化を行います。
この3年間で、性能向上のための危機スペック増強、可用性改善、災害・障害・セキュリティ対策と運用管理改善・可用性向上また、社内システムの連携強化を通して、営業効率化を通してコストダウンを目指します。(ダイワボウホールディングス株式会社 2024年3⽉期 第2四半期決算説明資料より)

上記が、中長期経営計画の2024年3月期における進捗状況です。
売上高は、2022年は供給問題により計画未達も、2年目以降は計画を達成しています。営業利益は原燃料価格の高騰や市場の回復遅れが繊維事業の実績に大きく影響しており、未達が続いています。営業利益率は、株式譲渡に伴う特別損失発生により、ROEが2024年は未達となりましたが、ROICは目標水準を上回りました。(ダイワボウホールディングス株式会社 2024年3⽉期 決算および中期経営計画についてより)

次期中期経営計画に向けての重点検討事項は上記のとおりです。「バリューチェーンで
人をつなぐ、社会をつなぐ、未来へつなぐ」というパーパスの元、経営計画への落とし込みを推進しています。(ダイワボウホールディングス株式会社 2024年3⽉期 第2四半期決算説明資料より)
ダイワボウ情報システム株式会社は、ダイワボウホールディングスの売上高を大きく占める流通事業を担い、大手ITディストリビューターとして幅広い拠点にIT商品を流通しています。
2024年度通期として売上高、営業利益ともに業績を伸ばしたダイワボウホールディングスですが、今後も中期経営計画にあるように、社会の新たな潮流をとらえた事業展開によりビジネスモデルの変革に挑戦すべく、特に主力のITインフラ流通事業においてブスクリプション事業のさらなる拡充に注力することを重点施策として進めていくことが読み取れます。

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