パートナーエコシステムの最前線—代理店×ベンダー50社限定リアルマッチングイベント
紹介マーケット
イベントレポート

2026年1月21日、パートナーサクセス株式会社は、オフラインイベント「パートナーエコシステムの最前線—代理店×ベンダー50社限定リアルマッチングイベント」を開催しました。
本イベントは、代理店・紹介者とベンダー・メーカーが対面し、その場で“次の一歩”を踏み出すことを目的とした交流型の取り組みです。前半のトークセッションに続き、後半は活発な情報交換が行われました。会場全体に漂っていたのは、「この出会いを確かな協業に繋げたい」という強い熱意。終始、新しいビジネスの種が生まれる活気に満ちた時間となりました。
トークセッションには、ベンダーとして株式会社KOMPEITO(オフィス向け設置型社食サービス)の森田氏、代理店側として株式会社ハイパーの小林氏、株式会社エイコーの田代氏が登壇。モデレーションをパートナーサクセス代表 永田が務め、「成果につながる協業の進め方や取り組みの事例」を掘り下げました。

森田氏から語られたのは、パートナー連携が“最初から戦略的に用意されていたわけではない”というリアルな出発点。都市部中心の導入から、コロナを契機に地方のニーズが増え、試行錯誤の末にパートナー連携を本格化した経緯が共有されました。
特に印象的だったのは、成果を伸ばした要因が「紹介して終わり」ではなく、パートナーの動機が自然に高まるインセンティブ設計と、現場での営業・フォローの徹底だった点です。
・トライアル段階でも“動いた分だけ”リターンがある
・本契約まで進むと追加でリターンがある(段階設計)
・結果としてトライアル→本契約の転換が大きく改善した
・本契約後の解約率も低水準で推移している

永田からはこの取り組みを、紹介の両者にメリットが生まれる「ダブルインセンティブ」や、段階的報酬で行動が強化される「ステップインセンティブ」と重ね、「紹介や協業は運任せではなく、構造と設計によって再現可能になる」という、参加者にとって実践的な示唆へと結実していきました。
小林氏が強調したのは、自社顧客の中心である中堅・中小企業(いわゆるSMB)の現実感。先進的な価値は理解されても、現場では「まだ早い」「難しそう」「今はやらない」で止まってしまうことが多い。だからこそ重視するのは、“導入ハードルの低さ”でした。
・トライアルやデモでまず触れられる
・説明が簡単で、顧客の生活(業務)に置き換えて語れる
・“生産性が上がる”より、“日常が少しラクになる”の言葉が効く
さらに、ハイパーではメルマガやオウンドメディアでの発信を通じて、すぐ売らなくても「思い出してもらえる状態」を積み上げる——これを小林氏は“信用貯金”と表現しました。購入のタイミングは予測できないからこそ、日々の接点が“いざという時の指名”をつくる、という現場感がセッションに強い説得力を与えていました。
田代氏が語ったのは、代理店の“商材選定”の軸が、機能や話題性だけでは成立しないということ。
・法改正や補助金など、社会の流れに乗れるストーリーがあるか
・営業が“売りたい”と思える利益構造か
・一緒に組むパートナーとして信頼できるか(逃げない、連絡が取れる、現場で動く)
さらに、エイコーの象徴的な取り組みとして紹介されたのが「ライブオフィス」。営業が一方的に説明するのではなく、総務同士・人事同士など実務者同士がリアルに会話しながら体験できる場をつくることで、売り込み感を抑えながら成約率が上がっているという話は、会場の多くが頷くポイントでした。
セッションを通じて明らかになったのは、成果を出す協業には共通する「整った状態」がある、ということでした。導入や体験のハードルが低く、まず試せて説明しやすいこと。あわせて、どの業界・規模・部署に刺さるのかが明確で、紹介後の展開が具体的にイメージできることが重要だと語られました。
また、紹介後の初動の速さは、単なる効率ではなく信頼を守るための敬意であり、協業を継続させる前提条件でもあります。さらに、商材が「売り物」ではなく社会性や背景を含んだストーリーとして語れること、そしてライブオフィスやリアルな体験など、オフラインで理解と信頼を深める仕掛けがあることも、成果につながる重要な要素として挙げられました。
紹介は制度で生まれるものではなく、信頼と行動が重なったときに動き出すもの。登壇者それぞれの実体験と異なる立場から同じ本質を浮かび上がらせていた点が、今回のセッションの印象的なポイントでした。
後半の交流・リアルマッチングの場では、名刺交換をきっかけに参加者同士の対話が一気に広がりました。会場の各所で、「今の顧客に合いそうな組み合わせ」や「既存商材とセットで提案できそうなサービス」といった、具体的な協業を前提とした会話が次々と立ち上がっていきます。

交流会に先立って実施されたサービス提供企業によるショートピッチも、場の温度を高める役割を果たしました。短時間ながら特徴や強みが共有されたことで、参加者同士の会話はより実践的なものへと進んでいきました。

登場したサービスは以下の通りです。
・フルサポ融資:
金融機関ネットワークを活かした資金調達支援。完全成果報酬型の仕組みが特徴です。
・みんなの社食:
有名店クオリティの社食をオフィスへ届けるサービス。ショールーム見学の案内も行われました。
・かざあな隊:
上場企業・大企業攻略に特化した営業代行。IRや中期経営計画を読み込む独自アプローチを紹介。
・SANU 2nd Home for Business:
福利厚生として活用できる法人向け宿泊サービス。トライアル提供の案内も。
・口コミ365:
Googleマップ集客(MEO/AIO)を強化するAI搭載ツール。口コミ投稿の促進から返信・運用までを効率化。
乾杯を合図に会場の空気はさらに和らぎ、初対面同士でも自然と輪が広がっていく様子が見られました。単なる情報交換にとどまらず、「次に何をするか」を見据えた対話が生まれていたことが、この交流会の大きな特徴でした。
今回のイベントを通じて明確になったのは、協業の成功は「良い商材があるかどうか」だけで決まるものではない、ということでした。成果を生む協業には共通する型があり、その整い具合が前進のスピードを左右します。
試しやすい入口があり、顧客像が具体的に描け、紹介後の動きが早い。さらに、代理店が自分の言葉で語れるストーリーと、オフラインで信頼と温度感を揃える場があることで、協業は初めて実行段階へと進んでいきます。
オンラインでは得られない背景や本音が共有され、リアルな出会いが次の連携を動かし始める。今回イベントは、PartnerSuccess パスポートが目指す「共創の場」に向けた、確かな一歩となる時間でした。
田代 啓祐 氏
株式会社エイコー
CSX推進・部長
小林 亮治 氏
株式会社ハイパー
総合企画部・課長
森田 永康 氏
株式会社KOMPEITO
パートナーセールスグループ グループリーダー
永田 雅裕
パートナーサクセス株式会社
代表取締役CEO

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編集後記|“マッチング”の価値は、相手の「現場」が見える瞬間に宿る
今回の場で強く感じたのは、協業が前に進むのは「条件が揃ったとき」ではなく、相手の現場が見えたときだということです。
どんな顧客を持ち、どんな言葉で売り、どんな不安を抱え、どこで詰まりやすいのか。
それを“会って話す”ことで一気に解像度が上がる。だからこそ、「次、話しましょう」という会話が自然に生まれていました。
協業は、情報量の多さで決まるものではなく、どれだけ早く相手への信頼を持てるかで前に進みます。その意味で今回のミートアップは、参加者にとって信頼の解像度を短時間で高められるリアルな場となり、次のアクションを具体的に思い描ける機会になっていたのではないでしょうか。
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